大手濠緑地に立つ奈良時代の官人・和気清麻呂(733〜799)の銅像。昭和15年(1940年)、皇紀2600年を記念して建立された佐藤清蔵(朝山)作の大型銅像で、楠木正成像と並ぶ皇居周辺の代表的な記念彫刻。和気清麻呂は神護景雲3年(769年)に称徳天皇の寵愛を受けた道鏡が皇位を狙った「宇佐八幡宮神託事件」に際し、宇佐八幡宮に神勅を伺い「皇緒を継ぐは必ず皇統の人を立てよ」との神託を持ち帰って道鏡の野望を退けた忠臣。この功績により皇統を護った人物として戦前は高く顕彰された。桓武天皇の平安遷都の建議者としても知られ、京都護王神社に祀られる。像の背後には大手濠と江戸城石垣が広がり、皇居散策の起点として親しまれる。