最も簡単な見分け方は装飾品の有無だ。宝冠・首飾り・腕輪などをつけているのが菩薩(出家前の王子の姿)。装飾品なし・螺髪(丸いブツブツ頭)が特徴なのが如来(悟りを開いた姿)。明王は怒りの表情と炎が特徴。
観音菩薩は衆生の苦悩に応じてさまざまな姿に化身するとされる。十一面観音は11の顔を持ち、あらゆる方向の苦しみを救う。千手観音は千本の腕を持ち、さまざまな方法で救済する。馬頭観音は馬の頭を持ち、畜生道の衆生を救う——このように姿を変えることが観音の特性だ。
地蔵菩薩は「六道輪廻」のすべての世界を巡り、苦しむ衆生を救うとされる。特に「賽の河原」で石を積む子供の霊を助けるとされ、子供を失った親が地蔵に手を合わせる習慣が生まれた。道の辻や村の境界は霊的なエネルギーが集まる場所とされ、地蔵が置かれやすい場所だ。
三十三間堂の1,001体の観音像を全部見るにはどれだけかかるか
三十三間堂は全長約120mの本堂に1,001体の千手観音が並ぶ。じっくり観察するには2〜3時間が必要だ。各観音像には微妙な個性があり、「会いたい人に似た顔の観音様がいる」という伝承もある。