慶長14年(1609年)、浄土宗の僧・弾誓上人によって開山された。弾誓上人は諸国を遊行した念仏聖であり、大原の山中にこの地を定め、修行と念仏弘通の道場として阿弥陀寺を創建したと伝わる。上人はのちに自ら石棺に入り即身仏となったとされ、その遺体は本堂奥の巌窟に安置され、現在も参拝者に公開されている。江戸時代には知恩院の末寺として寺格が定まり、念仏道場としての性格を保ちながら法脈が受け継がれた。山門脇に立つカエデの巨木は樹齢800年を超えるとされ、カエデとしては全国有数の古木であることから国の天然記念物に指定されている。標高約400メートルの山中という立地から、近代以降も大規模な開発を受けることなく…