長和2年(1013年)、寂源上人によって創建された天台宗の寺院。「魚山大原寺」の本堂として、大原における天台声明の中心道場となった。平安時代後期には本尊・阿弥陀如来坐像が造られたとされ、「証拠の阿弥陀」として信仰を集めた。建暦2年(1212年)頃、法然上人が浄土宗の教義をめぐり天台僧らと問答を行った「大原問答」の舞台となったことで、浄土宗史においても重要な位置を占める。中世を通じて天台声明の聖地として法灯を維持し、境内には元三大師堂や鐘楼が整備された。近世以降も大原の古刹として法脈を継ぎ、近代に至るまで堂宇の維持・整備が続けられた。現在も天台宗の寺院として声明法要が年間を通じて営まれており、「…