大恩寺は左京区仁王門通新高倉東入る一丁目・北門前町479番地に所在する浄土宗の末寺。「大恩(だいおん)」という寺名は、浄土宗の重要な修行概念「報恩(ほうおん)」に基づく。法然上人は念仏の実践を「師の大恩に報いる行為」と位置付け、阿弥陀如来・釈迦牟尼・善導大師・法然上人という浄土宗の師系に感謝する念仏実践を「報恩念仏」と呼んだ。大恩寺の寺名はこの報恩念仏の精神を体現している。
北門前町という地名は、かつてこの付近に寺院や旧家の「北門」があったことに由来すると考えられる。知恩院の本山が東山区に鎮座する一方、この左京区仁王門通界隈には知恩院末の浄土宗寺院が多く分布しており、大恩寺もその一角として念…