專稱寺(せんしょうじ)は浄土宗の末刹として、左京区西寺町通仁王門上る正往寺町466番地に所在する。「専称」とは念仏宗に特有の修行概念「専修念仏(せんじゅねんぶつ)」に由来し、ひたすら「南無阿弥陀仏」を称える実践を指す。法然上人が開いた浄土宗はこの専修念仏を「正定業」(往生を正に定める業)と定め、余行を交えない純粋な念仏実践を教義の核とした。
正往寺町では正往寺(455番地)を中核に専念寺(465番地)・三福寺(463番地)・正念寺(456番地)・正行寺(福本町)など多数の浄土系寺院が密集するが、専稱寺はその466番地に位置し、念仏道場としての使命を寺名そのものに刻んでいる。江戸時代の整備期に…