延暦19年(800年)、桓武天皇の勅命によって創建されたと伝わる。祭神は、無実の罪を着せられ非業の死を遂げた井上内親王・他戸親王をはじめとする八所御霊大神であり、怨霊を鎮め災厄を除く御霊信仰の代表的な社として広く信仰を集めた。平安時代以降、疫病や天変地異が相次いだ時代背景のもと、御霊を慰撫する祭祀は朝廷・民間双方から重視された。中世には兵火や戦乱による社勢の衰退を経たとされるが、ならまちの産土神として地域住民の崇敬は絶えることがなかった。近世・江戸期には奈良奉行所の支配下に置かれた社寺が多い中、当社も地域信仰の拠り所として維持された。明治時代の神仏分離令により社格・祭祀形式が整理され、現在の神…