大同2年(807年)、弘法大師空海が四国巡錫の折に開創したと伝わる真言宗御室派の古刹で、四国八十八箇所第5番札所。本尊は勝軍地蔵菩薩で、武運守護と道中安全の守護神として古来より遍路衆に篤く信仰されてきた。中世には兵火や戦乱による衰退を経たとされるが、詳細は明らかでない。近世、江戸時代に入ると伽藍が整備され、奥之院に「五百羅漢堂」が設けられた。同堂に安置される537体の木造羅漢像は江戸時代に製作されたものとされ、一体一体の表情が異なることで知られる。「自分に似た羅漢像に出会える」という言い伝えも江戸期以降に広まったと伝わる。明治時代の廃仏毀釈の影響を受けながらも法灯を守り続け、現代に至る。寺が位…