方広寺は文禄4年(1595年)に豊臣秀吉が東大寺の大仏に倣い大仏を建立するために創建した天台宗の寺院である。梵鐘に刻まれた「国家安康」「君臣豊楽」の銘文が徳川家康の怒りを買い大坂の陣の口実となった「鐘銘事件」の舞台として日本史上極めて重要な場所である。現存する梵鐘は重要文化財に指定され、問題となった銘文部分が白く囲まれて示されている。かつての大仏殿は高さ約50mを誇ったが度重なる地震や火災で失われ、現在は礎石のみが残る。境内には豊臣家の栄枯盛衰を物語る石垣や石塁が保存されている。京阪七条駅から徒歩約10分、豊国神社に隣接する。