大雲院は天正15年(1587年)に浄土宗の高僧・貞安上人が、正親町天皇(在位1557〜1586年)の勅命を受けて創建した。創建地は、本能寺の変(天正10年/1582年)で織田信長が倒れた後、長男・信忠(1557〜1582年)が落城戦を戦い自害した二条新御所(現・烏丸御池付近)の跡地に建てられた。「大雲院」の名は信忠の法名(戒名)「大雲院殿」から採られており、信長と信忠の菩提寺として機能してきた。同年中に豊臣秀吉の命によって四条寺町南(現・下京区貞安前之町)に移転した後、近代まで同地に存続した。
昭和48年(1973年)4月、大倉財閥の創始者・大倉喜八郎(1837〜1928年)が建てた別邸「真…