恵解山古墳は5世紀前半(古墳時代中期)に築造されたと考えられる前方後円墳で、全長128mを測り、乙訓地域における最大規模の古墳である。築造の担い手は当時の乙訓地域を支配した有力豪族とされるが、その具体的な被葬者については明らかになっていない。古墳時代以降、墳丘は長らく原野の中に埋もれ、詳細は不明のまま推移した。近代以降に古墳としての認識が広まり、学術的な調査の対象となった。1980年(昭和55年)に実施された発掘調査では、刀剣・鏃・甲冑など700点以上に及ぶ鉄製武器類と、翡翠製の勾玉が出土し、被葬者の高い権力と軍事的地位が裏付けられた。その後、国の史跡に指定され、遺跡の保護と活用が図られた。2…