恵解山古墳は京都府長岡京市に位置する5世紀前半に築造された前方後円墳であり、全長約128メートルの規模を持つ。長岡京市は784年に桓武天皇が平城京から遷都した「長岡京」の地として知られるが、それよりはるか以前の古墳時代から有力な豪族が居住していたことを示す遺跡として本古墳は重要である。古墳は発掘調査と復元整備が行われており、葺石や埴輪列が復元された整美な姿を見ることができる。後円部の竪穴式石室からは、鏡・玉類・鉄製武器類などの副葬品が出土しており、被葬者は乙訓(おとくに)地域を支配した有力首長と考えられている。乙訓地方は桂川・宇治川・木津川が合流する山城盆地の南西部に位置し、古代から農業・交通の要衝として栄えた地域である。現在は公園として整備され、市民の憩いの場となっており、復元された古墳の全体像を観察しながら散策することができる。国の史跡に指定されており、長岡京市の歴史を紐解く上で欠かせ…