神足神社の創建年代は明らかではないが、地名「神足(こうたり)」は『日本書紀』にも登場する古い由緒を持つとされ、古代より乙訓地域の鎮守として信仰を集めてきたと伝わる。延長5年(927年)に撰進された『延喜式』神名帳に記載される式内社であり、律令国家の祭祀体系に組み込まれた格式ある社であったことが知られる。784年から794年にかけての長岡京造営期には、宮都関連の遺構が周辺一帯に広がっており、当社もその歴史的環境と深く関わっていたと考えられる。祭神は天神立命と奈良時代の皇子・舎人親王で、舎人親王は『日本書紀』の編纂に関わった人物として知られる。中世・近世を通じて地域の氏神として氏子の崇敬を受け続け…