石舞台古墳は7世紀初頭、飛鳥時代に築造されたと考えられる方墳である。被葬者については蘇我馬子(551頃〜626年)とする説が最も有力とされるが、確証はなく、古墳の正式な築造年代も未詳である。蘇我馬子は推古天皇期に大臣として絶大な権力を振るい、592年には崇峻天皇を暗殺するほどの権勢を誇った人物であり、その墓にふさわしい規模の石室が造営されたと伝わる。中世以降に墳丘を覆っていた盛土が何らかの理由で失われ、巨大な横穴式石室が地表に露出した。これにより「石舞台」と呼ばれるようになり、狐が女性に化けて石上で舞を踊ったという伝説も生まれたとされる。近代に入り、1933年(昭和8年)に国の史跡に指定され、…