浄心寺は浄土宗の寺院として、中京区裏寺町606番地に位置する。「紫雲山(しうんざん)」という山号は、阿弥陀如来が往生者を迎えに来る際に伴う紫色の雲(紫雲来迎)に因んで付けられたものと解され、浄土宗の往生観を色濃く体現した称号である。
裏寺町通の名前は、かつてこの一帯に多くの寺院が立ち並んでいたことに由来する。明治5年(1872年)に新京極通が開設されると、観光・商業の通りとして裏寺町通の西側に新たな繁華街が形成された。現在、新京極には誠心院・蛸薬師堂・染殿院など8つの寺社が点在し、観光客が行き交うが、裏寺町の浄心寺はその一つ東の通りで静かに法務を守り続けている。念仏往生の教えを伝える地域の菩…