キトラ古墳は、奈良県明日香村阿部山に所在する円墳で、1983年の調査以来、内部に高松塚古墳に匹敵する極彩色壁画が描かれていることが判明した飛鳥時代を代表する壁画古墳である。石槨内壁には四神(北の玄武・南の朱雀・東の青龍・西の白虎)と十二支像、そして世界的に見ても最古級の本格的な天文図が描かれており、当時の天文学や宇宙観を示す貴重な資料として国際的にも高く評価されている。壁画は国宝に指定され、2016年に開館した「キトラ古墳壁画体験館 四神の館」では、高精度のレプリカを通じて壁画の精巧な美しさを間近で体験できる。石槨内から発見された人骨の分析から、被葬者は高齢男性であることが判明しているが、具体的な身分については高位の官人または皇族など諸説がある。国の特別史跡に指定されており、高松塚古墳とともに飛鳥地域の二大壁画古墳として観光・研究の両面で注目されている。古墳周辺は飛鳥歴史公園キトラ古墳周辺…