永享元年(1429年)、室町幕府の管領・細川持之によって天龍寺の塔頭として創建された臨済宗天龍寺派の寺院である。開山は天龍寺の高僧が務めたとされる。細川氏の庇護のもとで整備が進められ、禅宗文化の拠点として中世を通じて法灯を維持した。近世には幾度かの戦乱や火災の影響を受けたとされるが、塔頭としての伽藍は継承された。枯山水庭園「虎嘯の庭」は嵐山を借景とした力強い石組みで知られ、その造営時期の詳細は明らかではないが、近世以前に遡るとされる。幕末の文久3年(1863年)、禁門の変(蛤御門の変)に際して長州藩士が当寺に駐留したとされ、柱に残る刀傷がその歴史を現在に伝えている。近代以降は竹内栖鳳・今尾景年…