金地院の前身は応永年間(1394〜1428年)に足利義持によって洛北に創建された禅院であるとされる。慶長10年(1605年)、以心崇伝(1569〜1633年)が南禅寺の塔頭として現在地に移転・整備した。崇伝は徳川家康の側近として武家諸法度(慶長20年・1615年)や寺院諸法度の起草に関与した人物で、「黒衣の宰相」と称された。寛永5年(1628年)に崇伝の指示で完成した「鶴亀の庭」は、小堀遠州が作庭した枯山水庭園の代表作として国の特別名勝に指定されている。寛永10年(1633年)には崇伝の遺命により徳川家康を祀る東照宮が境内に建立され、日光東照宮を模した豪華な建築が京都における徳川権威の象徴とな…