空也(903〜972年)は醍醐天皇の皇子という伝承もある平安時代中期の修行者・聖で、市場や街頭で一般庶民に念仏を勧めた「市聖(いちのひじり)」として知られる。天暦5年(951年)に京都で疫病が流行した際、空也は阿弥陀如来像を牛車に載せて市内を巡り、念仏を唱えて病人を救ったとされる。
「踊念仏(おどりねんぶつ)」とは、念仏を唱えながら踊る修行形態で、空也が最初に広めたとされる。後に時宗の一遍上人(1239〜1289年)が「踊念仏」を大きな集会で行い、これが「念仏踊り・盆踊り」の起源とも言われる。
六波羅蜜寺(東山区)の本尊・十一面観音立像(重要文化財)と並ぶ寺宝である「空也上人立像(重要文化…