大照院は、明暦2年(1656年)に長州藩2代藩主・毛利綱広が、父である初代藩主・毛利秀就の菩提を弔うために創建した臨済宗の寺院である。萩城下の北西部、椿地区に位置し、毛利家の正式な菩提寺として以後の藩政を通じて篤く保護された。創建当初の伽藍は火災などにより失われたとされるが、元禄7年(1694年)に本堂および庫裏が再建され、これらは後に国の重要文化財に指定されている。境内には初代秀就をはじめ、偶数代にあたる藩主たちの墓所が営まれ、藩主の墓前には歴代の家臣たちが奉納した約600基の石灯籠が整然と立ち並ぶ。明治維新後は廃藩置県により藩主家の庇護は失われたものの、寺院としての法灯は絶えることなく継承…