文政13年(1830年)8月4日、長州藩士・杉百合之助の次男として、萩城下の椿東に吉田松陰は生まれた。幼名を寅次郎といい、叔父である吉田大助の養子となって吉田家を継いだことから「吉田松陰」の名を持つ。生家は萩市街を一望できる団子岩の高台に位置していた。松陰は幼少期より藩校明倫館で学び、11歳にして藩主・毛利敬親の前で兵学を講じたとされる。嘉永・安政期には国内各地を遊学し、ペリー来航に際しては海外渡航を企て、その後幽閉された自宅にて私塾・松下村塾を主宰した。高杉晋作・伊藤博文ら幕末維新を担う多くの志士を育てたが、安政6年(1859年)、安政の大獄により江戸小伝馬町の獄で処刑された。享年29。現在…