妙蓮寺は永仁2年(1294年)、日蓮の直弟子である日像上人によって五条西洞院に創建されたと伝わる。日像上人は京都における日蓮宗の布教に尽力した人物として知られる。室町時代には本門法華宗の大本山として栄えたが、天文5年(1536年)の天文法華の乱において、比叡山延暦寺の僧兵による攻撃で京中の法華宗寺院が焼き討ちに遭い、妙蓮寺もその被害を免れなかった。乱の後、法華宗諸寺は一時堺などへ退去を余儀なくされたが、のちに帰洛を許され、妙蓮寺は現在地である堀川寺之内へと移転した。桃山時代には奥書院に枯山水庭園「十六羅漢の庭」が造営され、十六個の石で羅漢の修行を表現する意匠が施された。同時代には長谷川等伯一門…