大心院は、大永3年(1523年)頃、禅僧・景川宗隆によって妙心寺の塔頭として創建されたと伝わる。妙心寺は臨済宗妙心寺派の大本山であり、大心院はその広大な境内に点在する塔頭寺院の一つとして成立した。創建当初より武家との縁が深く、戦国時代から近世にかけて細川幽斎(藤孝)や細川忠興ら細川家の帰依を受けたとされ、武将たちの信仰の場としての役割を担った。江戸時代には妙心寺全体の制度的整備が進む中で、大心院も塔頭としての体制を維持し、禅の修行道場としての性格を保ち続けた。近代以降は宿坊としての機能が整えられ、参拝者や修行者が宿泊・坐禅体験を行う場として広く利用されるようになった。境内の枯山水庭園「阿吽庭」…