徳川家康ゆかりの稲荷神社。元は三河国碧海郡(現・愛知県豊田市)の隣松寺に鎮座していた社で、三河一向一揆の際に家康が当社で戦勝祈願を行い、しばしば奇瑞を感じたことから神領三十石と山林境内を寄進したと伝わる。天正18年(1590年)の家康江戸入府に際して吹上の地に遷され、慶長11年(1606年)に本郷元町の氏神として現在地近くに移転。以後、旧本郷元町一丁目・二丁目の鎮守として地域の信仰を集めてきた。明治の神仏分離で昌清寺から独立し、明治26年(1893年)本郷給水貯蓄所の設置に伴い現在地に遷座。東京大学正門にも近く、学生街の中に佇む家康ゆかりの神社として歴史愛好家に知られる。