安居神社は、大阪市天王寺区逢阪(あいおい)に鎮座する古社で、少彦名命・菅原道真を祭神とする。社伝によれば、道真が901年(昌泰4年)に太宰府へ左遷された際、この地に立ち寄ったと伝わる。「逢阪」の地名は旅の別れを象徴する歌枕であり、都への帰還を夢見た道真がここで一度休んだという伝承から、後世に天満宮として信仰を集めてきた。近世に入ると、1615年(元和元年)の大坂夏の陣においてこの地がさらなる歴史の舞台となった。豊臣方の将として「日本一の兵」と称された真田幸村(信繁)が、激戦の末にこの境内で討ち取られたとの伝承が定着している。境内には「真田幸村戦死跡之碑」と幸村の座像が建立されており、菅原道真と…