来迎院は、大同元年(806年)に弘法大師空海が唐からの帰国後に開創したと伝わる。泉涌寺の塔頭寺院として草創され、境内には日本最古とされる荒神尊を祀る「荒神堂」が建立された。荒神堂は火の用心・台所の守護神として古くから信仰を集め、現在に至るまで多くの参拝者が訪れる。中世以降、泉涌寺とともに皇室との関わりを保ちながら寺勢を維持したとされる。近世においては、元禄15年(1702年)の赤穂事件に関連して、大石内蔵助良雄が討ち入り前にこの寺に滞在したと伝わる。大石はこの際に茶室「含翠軒」を建立し、その庭園の作庭にも関わったとされており、忠臣蔵ゆかりの地として広く知られるようになった。本尊は阿弥陀如来で、…