黎明館が建つ鹿児島市城山町の地は、中世以来の島津氏ゆかりの地であり、17世紀初頭に島津家久によって築かれた鶴丸城(鹿児島城)の本丸跡にあたる。鶴丸城は天守を持たない平城として知られ、明治維新後の1873年(明治6年)に焼失した。その後、本丸跡地は長く公的施設や学校等に利用されてきた。1983年(昭和58年)、鹿児島県はこの歴史的地に鹿児島県歴史資料センター黎明館を開館した。「黎明」の名は明治維新発祥の地としての鹿児島の歴史的役割にちなむとされる。開館以来、薩摩国・大隅国の古代から現代にいたる歴史・民俗・美術を総合的に展示し、島津氏の文化、西南戦争、薩摩焼、薩摩切子など鹿児島固有の文化遺産を系統…