龍泉院は浄土宗大本山・清浄華院の塔頭で、清浄華院の大殿(本堂)裏手に現存する3坊のひとつ。清浄華院は貞観2年(860年)に円仁が清和天皇の勅願で開いたと伝えられ、鎌倉時代に法然の弟子・向阿是心(1265〜1336年)が中興した浄土宗の重要大本山で、京都の念仏信仰の拠点である。
「龍泉」という名には、清らかな泉のように絶えることなく湧き出る念仏の功徳・信仰の活水という意味が込められており、浄土宗の「清浄」という根本概念(「清浄華院」の院号にも通じる)と響き合う。塔頭は本院(清浄華院)の法要・葬祭を支え、念仏道場として地域の浄土宗信徒を受け入れてきた。