良樹院は浄土宗大本山・清浄華院の大殿(本堂)裏手に現存する3坊のひとつ。清浄華院は浄土宗七大本山のひとつで、知恩院・百万遍知恩寺・金戒光明寺とともに「京都四ヶ本山」を構成し、京都における浄土宗念仏信仰の中核をなす大寺院である。
「良樹院」の院名は、仏教の倫理観における「善因善果」の樹の比喩に基づいている。仏教では「良い樹は良い実を結ぶ」という比喩が道徳的精進・正しい修行の効果を語るのに用いられており、念仏の功徳によって往生の善縁を積むという浄土宗の信仰実践を象徴している。清浄華院の3塔頭は、それぞれが固有の信仰的意味を持ちながら、清浄華院の法要・葬祭・信徒への奉仕を担い続けている。