愛宕神社の一の鳥居に近い嵯峨鳥居本地区に鎮座する八幡宮で、地域の鎮守社として親しまれている。重要伝統的建造物群保存地区に指定された町並みの中にあり、茅葺き屋根の農家と瓦屋根の町家が共存する独特の景観を見守ってきた。毎年秋の例祭では子供神輿が鳥居本の狭い路地を練り歩く素朴な祭りが催される。愛宕参詣の道中の安全を祈願する人々が古くから参拝してきた歴史がある。境内は小さいながらも古い石灯籠や手水鉢が残り、時代の流れを感じさせる。嵯峨野の最も奥まった場所に位置し、観光客がほとんど訪れない静かな信仰の場である。