治承4年(1180年)、伊豆で挙兵した源頼朝が三島大社の加護に感謝し伊豆三島明神をこの地に勧請したことに始まる歴史ある神社。祭神は大山祇神で、鎌倉の海の玄関口を守護する海上交通の要衝に鎮座する。境内には北条政子が寄進した琵琶島弁財天(弁天社)が橋でつながれた小島に鎮まり、頼朝・政子双方に縁を持つ希少な神社として知られる。金沢八景の一つ「瀬戸秋月」はこの瀬戸神社と琵琶島を秋の月が照らす風景を詠んだもので、歌川広重が天保年間の浮世絵「金沢八景」に描いて江戸の人々に広めた名景として名高い。本殿には国の重要文化財に指定された神像が複数祀られる。室町時代には鎌倉公方が定期的に参拝する慣例があり、政治的・宗教的な権威を誇った。境内奥の琵琶島は干潮時に歩いて渡れる神秘的な島で、弁財天の信仰が今も息づいている。京急金沢八景駅から徒歩2分の好立地にある。