下鴨神社(賀茂御祖神社)の創建は崇神天皇の時代(紀元前後頃)とも伝わり、京都最古の神社の一つとされる。社伝によれば、賀茂氏が古代よりこの地に居住し、祖神を奉斎したことに起源をもつとされる。平安遷都(794年)以前から朝廷の崇敬を集め、9世紀には国家的な祭祀の場として確立された。賀茂祭(葵祭)は6世紀頃に始まったとも伝わり、平安時代には朝廷最重要の祭儀として「祭」といえばこの祭を指すほどの隆盛を誇った。中世には社勢の衰退期もあったが、近世に豊臣・徳川の保護を受けて復興が図られ、現存する本殿・権殿は1863年(文久3年)の式年遷宮により造替されたものである。境内の糺の森は太古の自然林を残す空間とし…