左京区の北部に位置する人工池で、江戸時代中期に農業用水のために造られた歴史ある池である。周囲約1.5キロメートルの池の周囲には宝ヶ池公園が整備され、市民の憩いの場として親しまれている。池の向こうには比叡山や北山の稜線が望め、四季折々の景観が美しい。国際会館(京都国際会議場)が隣接しており、1997年の「気候変動に関する国際連合枠組条約第3回締約国会議」(COP3)が開催され「京都議定書」が採択された歴史的な場所である。春の桜、夏の新緑、秋の紅葉、冬の雪景色と四季を通じて変化に富んだ景観が楽しめる。子供のランニングコースとして、また水鳥の観察地としても人気が高く、地域の自然と文化が一体となった空間である。
宝ヶ池は、江戸時代中期の元禄年間(1700年頃)に、周辺農村の農業用水を確保するために築造された人工池とされる。上高野地区の農民たちが灌漑目的で造成したと伝わり、以来長きにわたって地域の農業を支えた。明治以降、農業形態の変化に伴い灌漑池としての役割は縮小していったが、池とその周辺の自然環境は良好な状態で保たれた。昭和期に入ると、京都市は池周辺の整備を進め、市民の憩いの場として宝ヶ池公園を開設した。1966年には隣接地に京都国際会議場(国際会館)が建設され、宝ヶ池一帯は国際的な文化・外交の舞台ともなった。1997年には同会議場において「気候変動に関する国際連合枠組条約第3回締約国会議」(COP3…