貞観6年(864年)、慈覚大師円仁によって安祥寺の末寺として創建された天台宗の寺院である。創建当初の詳細な歴史は明らかでない部分も多いが、中世には一時衰退したと伝わる。江戸時代中期、臨済宗の禅僧・鉄舟和尚(圓照寺の住職)によって再興され、宗旨も天台宗から臨済宗へと改められた。この再興に際し境内に芭蕉庵が整えられ、俳聖・松尾芭蕉が晩年に逗留したとされる。元禄7年(1694年)に芭蕉が没したのち、芭蕉庵は長らく荒廃したが、18世紀中頃、俳人・与謝蕪村が訪れて芭蕉庵を再建し、芭蕉の遺風を慕う人々の参詣が続いた。蕪村はこの寺を愛し、天明3年(1783年)に没後、境内に葬られた。以後、金福寺は芭蕉と蕪村…