安井金比羅宮の創建は天武天皇14年(685年)にさかのぼるとされ、藤原鎌足の子・藤原房前が一族の繁栄を祈願して堂宇を建立したことに始まると伝わる。平安時代には源頼政がこの地に観勝寺を建立し、一帯は寺院として栄えたとされる。中世には応仁の乱(1467〜1477年)の兵火により荒廃したと伝わる。近世に入ると、讃岐国(現・香川県)の金刀比羅宮と深い縁を持つ崇徳天皇の霊が江戸時代に当社へ合祀され、「安井金比羅宮」の名が定着した。崇徳天皇は保元の乱(1156年)に敗れて讃岐に配流され、当地で崩御した悲劇の天皇として知られ、その強い御霊が縁切りの御神徳と結びついたとされる。明治時代の神仏分離令により寺院的…