空海は真言密教(密教)を唐から持ち帰り、高野山を拠点に展開しました。最澄は同じ804年に唐に渡り天台宗を日本に広め、比叡山延暦寺を開きました。二人は当初交流がありましたが、密教の奥義伝授をめぐる見解の相違から関係が冷却しました。どちらも日本仏教の基盤を築いた偉大な僧侶です。
入定とは、深い瞑想の状態に入り、肉体の活動を最低限まで落とした状態を指します。空海は835年3月21日に高野山で入定したとされ、真言宗の信徒は「空海は今も御廟で生きて瞑想を続けている」と信じています。そのため御廟では毎日、灯明と食事が捧げられ、1200年近く絶やされたことがありません。
歩き遍路(全行程約1,200km)で45〜60日程度、マイカー・バスツアーでは約10〜12日が目安です。88か所すべてを結ぶスタンプラリー形式の納経帳に御朱印を集めながら進みます。現代では分割して何度かに分けて回る「区切り打ち」をする人も多くいます。
空海にまつわる「弘法清水」「弘法の湯」「弘法松」などの地名や伝説は全国各地に残っており、その数は1万か所を超えるともいわれます。水が乏しい土地に杖を突いたら清水が湧き出たという話が特に多く、土木・治水にも通じた空海の知識が民衆の記憶に残ったものと考えられています。