薩摩藩島津家第29代当主・公爵島津忠重(1886-1968)の本邸として大正4年(1915年)に竣工、同6年(1917年)に落成した洋館で、鹿鳴館・旧岩崎邸・旧古河邸などを手掛けた英国人建築家ジョサイア・コンドル(1852-1920)の設計。明治39年(1906年)に忠重の父・忠義公爵が設計を依頼し、忠重への代替わりを挟みつつ数度の設計変更を経て完成した、コンドル晩年の代表作の一つである。本格的なイタリア・ルネサンス様式を基調とした鉄筋コンクリート造2階建で、外観は花崗岩の堂々たる列柱ファサードを構える。内部は階段の手摺や暖炉の彫刻、天井の漆喰装飾、ステンドグラスが竣工当時のまま良好に保存され、コンドルが設計した数少ない現存住宅建築の中でも保存度の高さは第一級。東五反田の池田山と接する高台に立地し、庭園からは目黒川渓谷を遠望できる。昭和37年(1962年)から学校法人清泉女子大学の校舎とな…