東京国立博物館の敷地内、本館の西側に建つネオ・バロック様式の洋風建築。明治42年(1909年)に大正天皇のご成婚を奉祝する記念館として建てられ、明治後期を代表する宮廷建築家・片山東熊(赤坂離宮も手がけた)の設計による。中央ドームと左右の小ドームを従えた重厚な外観、大理石の大階段、中央ホールに施されたステンドグラスなど、明治の最高水準の意匠を今に伝える。国の重要文化財に指定され、2005年の耐震改修を経て現在は特別展会場として使用されている。日本における本格的な洋風美術館建築の嚆矢として建築史上の価値も高く、上野公園の歴史的景観を構成する重要な建物の一つ。