東京国立博物館の西門に位置する江戸時代後期の大名屋敷表門で、因幡鳥取藩主・池田家の江戸上屋敷(現・丸の内国際ビル付近)の表門として丸の内大名小路に建てられた。切妻造・本瓦葺きの大規模な薬医門で、両脇に番所を備える壮大な構えは大名屋敷門の最高格式を今に伝える。明治25年(1892年)、皇室に献上されて東宮御所(現・高輪宮邸)の正門に移築され、第二次大戦後の昭和29年(1954年)に現在地に移築された。漆黒の漆塗りの迫力から「黒門」と通称され、国の重要文化財に指定される江戸大名建築の至宝。壮麗な佇まいは上野公園を訪れる人々を迎える東京国立博物館のシンボルの一つとなっている。