幕末の公家・岩倉具視が文久2年(1862年)から慶応3年(1867年)まで蟄居生活を送った旧宅で、国の史跡に指定されている。岩倉具視は孝明天皇の勅使として和宮降嫁を推進したため攘夷派に狙われ、岩倉村に隠棲を余儀なくされた。この地で倒幕の密議を繰り返しながら策を練り、維新の原動力となる構想を練り上げた。和室の座敷に「対岳文庫」と呼ばれる書庫が残り、岩倉が収集した多数の書籍が保管されている。旧宅に隣接する「岩倉具視公旧邸資料館」では岩倉の生涯と維新の軌跡を学ぶことができる。叡山電鉄「岩倉」駅から徒歩15分の静かな山里に位置し、幕末志士の息吹を間近に感じられる場所である。