推古天皇12年(604年)の文献に初見される、京都最古級の神社の一つ。祭神は天之御中主神・大国魂神・穂々出見命とされ、養蚕・機織の守護神として信仰されてきた。創建の由緒は渡来系氏族・秦氏と深く結びついており、同氏が太秦一帯を拠点として養蚕・織物技術を広めた古代に遡るとされる。中世以降も織物業者をはじめ地域の人々の崇敬を集め、社の命脈は保たれた。境内中央に設けられた三柱鳥居は、三方それぞれから参拝できる日本唯一の形式の鳥居であり、いつ頃建立されたかは明確でないが、秦氏の祭祀との関連が指摘される。鳥居中心部にはかつて湧水があり、神聖な水として祭礼に用いられたと伝わる。近世以降、社地は縮小しつつも蚕…