長元2年(1029年)、源算上人によって創建された。上人は比叡山で修行ののち西山の地に草庵を結び、観音菩薩を本尊として祀ったと伝わる。創建後まもなく後一条天皇の勅願所となり、朝廷の崇敬を集めた。中世には戦乱や火災により堂宇が荒廃した時期もあったとされるが、その都度再興を重ねた。近世に入ると、江戸時代中期に徳川綱吉の生母・桂昌院の深い帰依を受け、元禄年間(1688〜1704年)を中心に多宝塔・護摩堂・阿弥陀堂をはじめとする多くの堂宇が桂昌院の寄進によって整備され、現在の伽藍の基礎が形成された。境内に立つ「遊龍の松」は全長37メートルに及ぶ五葉松で、江戸時代より名松として知られ、後に国の天然記念物…